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Reading Sessionレポート!(3月18日)


10 over 9スタッフの平場吉揮さん(慶應大学院メディアデザイン研究科所属 ※写真)が、先日のセッションレポートを書いてくれました。

「本と人との出会い」について書いた力作です! よかったらご一読を。

<3月18日 ワークショップを終えて—平場吉揮>

ざっくり自己紹介をすると僕は、学部時代に建築学科に所属していました。建築を通してデザインという果てしなく広い分野に出会い、建築の新しい魅力、また現代におけるハードだけでは解決できない建築への新しいアプローチを探して、メディアデザイン研究科という大学院へ進学しました。

今回の『Reading Club』では、前回までのビジネスよりのテーマから一変して、『NOSIGNER』太刀川英輔さんを招いた、デザインという身近なテーマでした。『NOSIGNER』ってなんだ?!デザインと聞いて集まってくださる参加者にはどんな人が来るんだ?!とはじまる前からドキドキしていました。

また、今回の課題本は、『Reading Club』初となる4冊の選書となり、

『建築家なしの建築』
『生きのびるためのデザイン』
『21世紀の歴史――未来の人類から見た世界』
『単純な脳、複雑な「私」』

でした。どの本もなかなかの厚みがあり、読み応えのありそうなラインナップです。

僕は、太刀川さんも建築学科出身ということで勝手な親近感を抱きつつ、また単純にデザインという言葉に惹かれて、僕は『生きのびるためのデザイン』を選びました。ただ、何よりもこの本を読みたいと思った決め手は、「『NOSIGNER』とは何かがこの本には書かれている。」という太刀川さんの一言でした。

ワークショップでは、各々が選び読んできた本ごとに集まって話をします。毎回とてもおもしろいなと思うのが、本についての話からはじまるはずなのにどんどん他の話へ逸れて行きます。話をしている輪の中では本の内容からの派生で会話を進めているのですが、横から別の本を選んだ人達の話が聞こえてくると「え、何の話ですか?!」と気になってしまうくらい会話の内容は興味深いことばかりです。

『21世紀の歴史――未来の人類から見た世界』を読んだ方から、宇宙の話が出てきた時には驚きました。(本の内容に宇宙の話は含まれていないようです)

こんなふうに良い意味でゆるーくリラックスして話をしています。これはカフェで話すことの醍醐味ではないでしょうか。

会の中盤に他の本を読まれた方の話を聞いてみると、やっぱり他の本も読みたくなってきます。
僕はいままでこれほど本を読むことがありませんでした。本を読めば読むほど、会話が楽しくなるという経験を得られたのは、初めてのことで誰かと話すために本を読むという、本の新しい価値を見つけられた気がしています。『Reading Club』の初回で、河尻さんがおっしゃっていた本をツールとして使うということの1つなのかなと自分の中では考えています。

本と出会うこと以上に、人と出会えること、本の新しい価値を発見できたこと、これからも新しい発見の出会いに今後の『Reading Club』もとても楽しみです。

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<Reading Clubに通うまで>

僕は、いままで話をすることが怖かったんだと思います。

間違ったことを言ってしまったらどうしようとか、笑われたらどうしようとか、うまく話せなかったらどうしようとか。いろんな不安が入り混じって誰かに何かを伝えるということに対して臆病でした。初対面の人達と話している最中なんかは、ほとんど緊張で頭がいっぱいになって、うまく言葉にならなくて、正直はじめのうちは自分のしゃべっている瞬間が早く終わって欲しかったです。

でも、ここにはそれを乗り越えた時に、受け入れてくれる人たちが集まってきてくれています。僕の拙い言葉でも、一生懸命(しっかり)耳を傾けてくれ、温かく見守ってくれて、言葉に詰まるとさっきまで話しをしていた人がフォローしてくれたりという経験もありました。

そして、回数を重ねるごとに、選んだ本のことを自分なりに考えて伝え、その本を読んでみたいという反応が返ってきた時の何とも言えない嬉しさや、話し終わった時の開放感を感じ始めている自分がいることに気が付きました。それは、今までに感じたことのなかった気持ちで、思い返すと、とても不思議な気持ちになります。

せっかく誰かと話す場に参加しても、当たり障りのない話してやり過ごしたり、黙って聞き役に徹することで、その場を凌ぐことは簡単です。いろんな職種の方が来ますし、そうしていてもここでは学ぶことがたくさんあります。僕は今までそうしてきていました。でも、勇気を出して、言葉を伝えてみることで、誰かと出会う以上に新しい自分に会える気がします。

それは、やっぱり参加してくださる誰かがいるから、そういうことが起こると思っています。本を読めば読むほど誰かと話すことが楽しくなって、新たな自分に出会える。僕はここに通ってそんなことを感じています。

誰かとの素敵な出会い以上に、新しい自分の発見の場に関わる手段として、僕は本をツールとして使っていきたいと思うようになりました。

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hiraba


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